近年、注目度が高まっている雪上の格闘技・スキークロス。その中で存在感を放っているのが小林竜登選手です。「小林竜登とはどんな選手なのか?」「なぜオリンピック代表に選ばれたのか?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。スピード、戦術、接触もある迫力のレース展開が魅力のスキークロスにおいて、小林選手は確かな実績を積み重ねてきました。
本記事では、小林竜登選手のプロフィールや経歴、強み、これまでの戦歴、そしてミラノ・コルティナ五輪での戦いまでを分かりやすく整理します。
ミラノ・コルティナオリンピックでは、スキークロス 準々決勝にはすすめませんでした。
*最新情報は公式発表をご確認ください
ミラノ・コルティナ五輪の長野県勢の結果をまとめています。こちらも是非ごらんください。
小林竜登のプロフィールと経歴まとめ
小林竜登さんは、日本スキークロス界を担う存在として注目を集めている選手です。どんな選手なのか、その実力や経歴、どのような道を歩んできたのか。知りたいはずです。ここではプロフィールから競技歴、日本代表としての現在地までを整理し、小林竜登という選手像を明らかにしていきます。ここでは、小林竜登さんの基本的なプロフィールや競技に関する情報を整理し、選手としての土台となる部分を見ていきます。
基本プロフィールと生い立ち
- 競技:フリースタイルスキー(スキークロス)
- 生年月日:1996年2月16日
- 出身地:長野県飯山市
- 出身高校:飯山高校
- 出身大学:日本大学 文理学部
- 所属:森川建設スキークラブ
- 身長:178cm
小林竜登さんは、長野県飯山市戸狩温泉にある温泉宿「フローラ戸狩」を営むご両親のもと、3人兄弟の一人として育ちました。雪に親しむ環境の中で成長したことが、現在の競技人生の原点となっています。
プライベートでは、2025年4月10日に明日香さんと入籍。Instagramでは仲睦まじい様子も投稿されており、公私ともに充実した日々を送っています。
小林竜登インスタグラム:https://www.instagram.com/ryuto_kobayashi/?hl=ja
オリンピック出場への歩み
小林竜登さんは、豪雪地帯として知られる長野県飯山市で育ち、自宅から車で約3分の戸狩スキー場に通いながら練習を重ねてきました。小学校低学年から大学4年生までアルペンスキーに打ち込み、大学卒業まで大会に出場しながら着実に経験を積み重ねます。
2014年には全日本選手権アルペンスキー・スーパー大回転で優勝。この結果が大きな自信となり、競技人生の礎となりました。優勝の喜びは今も忘れられず、「オリンピックでメダルを取りたい」という大きな夢が芽生えます。
スキークロス競技への転向
大学卒業後、スキークロス日本代表コーチから「スキークロスをやってみないか」と声をかけられ、競技の舞台をスキークロスへと移しました。
転向後はケガに悩まされ、数年間は思うようなシーズンを過ごせませんでしたが、2023年3月の全日本選手権でスキークロス初優勝を飾ります。
現在、日本国内に専用コースがない環境の中でも、1年の約半分を海外で過ごしながら経験を積んでいます。世界一、そしてオリンピックの舞台を見据え、挑戦を続けています。
小林竜登はどんな選手?強みとプレースタイル
スキークロスは単純なスピード勝負ではなく、スタート、ポジション取り、コース対応力、そしてメンタルまで総合力が問われる競技です。ここでは小林竜登さんのプレースタイルと、評価されているポイントを整理します。
総合的に見ると、小林竜登はスピード、戦術、メンタルのバランスが取れた選手と評価できます。
アルペンスキーで磨いた技術がスキークロスの礎に
小林竜登さんは、本格的なアルペンスキーに取り組み、高校3年時には全日本選手権で優勝するほどの高い技術を身につけました。この高い基礎技術はスキークロスでも生かされており、スキークロス特有の、瞬時に順位が入れ替わる激しいコース状況でもバランスを崩さず滑りきる安定感と対応力を支えています。
メンタル面と勝負強さの評価
スキークロスは、「雪上の格闘技」と呼ばれるように、接触や転倒のリスクが常に伴う競技です。そのため、プレッシャーの中でも冷静さを保てるかどうかが重要になります。ヒート制(対戦形式)で進むトーナメント形式では、一度のミスが敗退につながりますが、こうした緊張感の中でも自分の滑りを貫ける精神力は大きな武器です。
小林竜登選手さんは、2026年ミラノ・コルティナオリンピックに向けて、辻秀一氏らの指導のもとメンタルトレーニングに取り組んでいます。ヒートでの精神的課題の克服と、競技力の最大化を目指し、「今ここ自分」「ごきげん」をキーワードにメンタル面を強化しています。
小林竜登の戦績とこれまでの主な成績
幼い頃からの夢であるオリンピック出場を目指し、小林竜登さんは出場基準の突破に向けて努力を重ねてきました。
スキークロスでは、オリンピック出場のためにワールドカップで8位以内に1回以上入ることが求められます。さらに、そのワールドカップに出場するためにも条件があり、コンチネンタルカップで4位以内に入る必要があります。

国内大会・国際大会での主な実績
・2014年 全日本スキー選手権(アルペンスキー:スーパー大回転) 優勝
小林竜登選手は、大学進学前の2014年に全日本選手権でスーパー大回転(アルペンスキー)優勝という日本一に輝いた実績があります。この実力がスキーの基礎力として後に生きています。
・2018年 スキークロス競技に転向しナショナルチーム所属
大学卒業後、日本代表コーチの誘いを受けてスキークロスに競技転向し、ナショナルチーム入りしました。
・2018年 オーストラリア・ニュージーランドカップ 2位
転向後すぐに国際大会でも結果を残し、オーストラリア・ニュージーランドカップで2位に入賞しています。
・2020年 ノースアメリカンカップ(カナダ大会) 3位
北米カップでも着実に上位進出し、日本代表として世界の競技レベルで成果を出しました。
・2022〜23年 全日本スキークロス選手権 1位(優勝)
スキークロスに転向後の国内大会でも日本一の座を獲得し、代表としての力量を示しています。
・2023 World Cup(ワールドカップ) Innichen大会 16位
ワールドカップ(国際大会)でも決勝進出や中位順位を記録しており、世界レベルで戦える走力を見せています。
成績から見る課題と今後の伸びしろ
成績を振り返ると、世界のトップ層との差や安定感の面で課題が見える場面もあります。スキークロスは一瞬の判断ミスや接触で順位が大きく変わる競技のため、細かな局面対応が結果に直結します。スタート局面の強化や終盤での加速力向上など、さらなるレベルアップの余地は十分にあります。一方で、代表入りを果たしていること自体が高いポテンシャルを示しています。経験を重ねることでレース運びの精度が上がれば、世界大会での上位進出も十分に狙える存在です。
スキークロスとは?競技の特徴
そもそもスキークロスがどんな競技なのかを詳しく知らない方も少なくありません。スキークロスは、アルペンのスピードとフリースタイルの要素を併せ持つ迫力ある種目です。ここでは、競技の基本ルールや見どころを整理し、小林竜登さんが戦っている舞台の特徴を分かりやすく解説します。
スキークロスのルールと見どころ
スキークロスは、1組4人で同時にスタートし、起伏やバンク、ジャンプなどの障害が設けられたコースを滑走して順位を競う競技です。タイムだけでなく着順が重要で、各ヒート(レース)の上位2名が次のラウンドへ進出します。接触が起こることもあり、スピードに加えてライン取りやポジション争いが勝敗を左右します。スタート直後の加速、コーナーでの攻防、ジャンプ後の着地処理など、連続するせめぎ合いや駆け引きが見どころです。観客にとっても分かりやすく、レース展開が一瞬で変わるスリリングさが魅力となっています。
他のフリースタイル種目との違い
同じフリースタイルスキーでも、モーグルやハーフパイプ、ビッグエアとは性質が大きく異なります。モーグルはターン技術やエアの完成度を採点で競いますが、スキークロスは純粋に着順で勝敗が決まります。ハーフパイプやビッグエアのように技の難度を評価される種目とは異なり、レース形式であることが最大の違いです。そのため、身体能力だけでなく、戦術理解や状況判断力も求められます。小林竜登がどんな選手かを理解するには、このレース型競技ならではの特性を押さえておくことが重要です。
ミラノ・コルティナ五輪で見せた結果
ここでは競技日程とともに、小林竜登さんのオリンピックの結果、レース内容をまとめます。
男子スキークロスの競技日程
男子スキークロスは2月21日(土曜日)に実施されます。
<競技スケジュール>
18:00~ シード決定戦
20:35~ 準々決勝
20:54~ 準決勝
21:15~ 決勝
*最新情報は公式発表をご確認ください
スキークロスはヒート制で進み、各組上位2名が次のラウンドへ進出します。短時間で連続して滑るため、体力配分と集中力の維持が重要です。
小林竜登のレース結果と内容
朝は晴れていましたが、小林竜登さんの決勝トーナメントが始まる頃には、雪が降りしきる厳しいコンディションとなりました。
小林竜登さんは8組目に登場。日本の古野、オーストラリアのアウイェスキー、オーストリアのルスニヒとともに滑走しました。懸命に追い上げを見せましたが、1位と0.12秒差とあと一歩届かず、準々決勝進出はなりませんでした。それでも、最後まで攻め続ける姿勢は印象的で、健闘が光るレースとなりました。

<※記録および順位は国際オリンピック委員会〈IOC〉公式サイト「Milano Cortina 2026」リザルトを参照>
国際オリンピック委員会(IOC)公式サイト/Milano Cortina 2026
https://www.olympics.com/ja/milano-cortina-2026
レース後のインタビューでは、率直な思いを明かしています。

最後のジャンプ後のストレートで追いつけなくてほんと悔しいです。悔しい部分はありますが、しっかりやりきれた部分もあるので、最後まであきらめずにここまでスキーを続けてきてよかったと思える滑りでき、満足しています。
まとめ
小林竜登さんは、スキークロスという過酷な競技の中で、自らの道を切り開いてきた信州ゆかりのアスリートです。
ミラノ・コルティナ五輪では、スピードと駆け引きが求められるレースの中でも、最後まで攻め続ける姿勢が印象的でした。今回の舞台では悔しさも残りましたが、それはさらなる成長への糧になるはずです。世界の強豪と戦う経験は、確実に次へとつながっていきます。
信州から世界へ――。
小林竜登選手の挑戦は、これからも続きます。
▶︎ 長野県勢の五輪代表一覧はこちら
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この記事を書いた人
筆者:長野県中信エリア在住。松本・安曇野周辺を中心に、長野県にゆかりの人物情報、ドラマや映画のロケ地、観光スポットや地元グルメを紹介しています。



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