今シーズン、ニューエースとして存在感を高めている、長野県・野沢温泉村出身の丸山希選手。五輪初出場になるミラノ・コルティナ五輪でメダルを獲得しました。
本記事では、丸山希選手の出場種目ノーマルヒル、混合団体、ラージヒルのミラノ・コルティナ五輪での成績のまとめ、本人の言葉、周囲の人々の喜びに焦点を当て紹介します。
ミラノ・コルティナオリンピックでは、ノーマルヒル 銅メダル、混合団体 銅メダル、ラージヒル8位という結果を残しました。
*最新情報は公式発表をご確認ください。
丸山希のミラノ・コルティナ五輪の成績と選手喜びの声
初めての大舞台となったミラノ・コルティナオリンピック。丸山希さんは、個人戦と団体戦あわせて3つの種目に挑みました。ここでは、五輪の舞台でどのような結果を残し、その時の選手のコメントを紹介します。
個人ノーマルヒル 銅メダル
丸山希さんは、日本時間 2月8日(日)に行われた女子ノーマルヒルにおいて、1回目97メートル、2回目100メートルのジャンプで合計261.8点をマークし、銅メダル🥉を獲得しました。
日本勢にとって、2026年ミラノ・コルティナ五輪大会の第1号メダルとなりました。
金メダルのストロムとは5.5点差、銀メダルのプレブツとは4.4点差という僅差の接戦でした

丸山希さんは、完成度の高いフォームと安定したテレマーク姿勢が評価され、高得点をマークしました。特に向かい風の難しいコンディション下でも飛距離を伸ばし、総合得点で上位に食い込んだ点は高く評価されています。この結果により、スキージャンプ界で一躍注目の存在となりました。
丸山希さんの競技直後のコメントで、感謝の言葉を伝えていました。
この4年もそうですけど、けがをする前までの道のりも含めて、本当にいろんな人がここに立つまでに支えてくださった方がいるからこそ、今日こうしてメダルを取ることができたので、一人一人に感謝を伝えたいなと思います。
1夜明けてのインタビューでは、
メダルをもらった時よりもメダリストになったんだなという実感が沸いています。
スマホをみたら、家族からメッセージが届いていたので、みんなにマスコットとメダルの写真を送ったら喜んでくれたので、嬉しかったです。
高校時代に亡くなった母・信子さんについて聞かれると、
母も、まさか私が五輪のメダリストになるとは思っていなかったと思うので、取ったよって帰ったら報告したいと思います。
今後の意気込みについては、
あまりいい状態じゃないところからメダルまで届いたので、それを自身にMix戦、個人ラージと、もう一度、自分のパフォーマンスをさらにここ更にあげていけるように、取り組んでいきたいと思います。
混合団体 銅メダル
2月11日(水曜日)に行われた混合団体には、丸山希・小林陵侑・高梨沙羅・二階堂蓮のメンバーで臨み、銅メダル🥉を獲得。
日本は、1034.0点をマークし、2位のノルウェーとわずか4.3点差の接戦で、4位のオーストリアと僅差(60センチ差)で銅メダルを死守しました。

混合団体に臨んだ日本代表は、全員がオリンピックメダリストという充実の布陣でした。丸山希選手と二階堂蓮選手はミラノ・コルティナ五輪の個人ノーマルヒルで銅メダルを獲得。さらに高梨沙羅選手は2018年平昌五輪で銅メダル、小林陵侑選手は2022年北京五輪で金・銀メダルを手にしています。
経験と実績を兼ね備えた“最強メンバー”での挑戦。実力は申し分なく、混合団体での表彰台への期待は自然と高まっていました。
直前のWビリンゲン大会(ドイツ)では1番手高梨沙羅さん、3番手丸山希さんでしたが、今回は「勢いづけるため」と、丸山希さんがトップバッターに起用されました。

混合団体を終え、ラージヒルへの意気込みについて聞かれたところ、
もう1個いい色を持って帰れるように、最後、ラージヒル個人も集中して取り組みたいなと思います。
個人ラージヒル8位入賞|丸山希の挑戦
母・信子さんの遺影を手に、父・守さん現地で見守る中、丸山希さんは、2月16日(日本時間)に行われたスキージャンプ個人ラージヒルで8位入賞という快挙を成し遂げました。メダル獲得にはわずかに届かなかったものの、強い追い風という厳しい条件下での入賞は極めて価値の高い結果です。
1回目は難しい追い風の中でも128.0mを飛び7位につける好スタート。続く2回目は125.0mと飛距離を伸ばせず、3つ目のメダル獲得は惜しくも逃しましたが、合計257.0点で日本勢トップとなる8位入賞を果たしました。この結果は、今後のメダル獲得へ向けた大きな手応えとなり、次の国際大会でのさらなる飛躍を期待させる内容でした。
本人も手応えを感じ、次のオリンピックへの意欲を競技後のインタビューで語っていました。
このオリンピックの独特の雰囲気の中で、自分のジャンプが出来たっていうのは、すごく今後のジャンプ人生にとって、自信につながるオリンピックに出来たかなと思います。
また、ここはら始まる4年間を、次はもっといい色のメダルを目指して、またこの場所に戻ってきたいなと思います。
競技後のインタビューにて
<※記録および順位は国際オリンピック委員会〈IOC〉公式サイト「Milano Cortina 2026」リザルトを参照>
国際オリンピック委員会(IOC)公式サイト/Milano Cortina 2026
https://www.olympics.com/ja/milano-cortina-2026
丸山希の地元・野沢温泉村も歓喜!家族や恩師が語った祝福の言葉
丸山希さんの出身地、長野県野沢温泉村では、パブリックビューイングが開かれ、時刻は午前3時を過ぎていましたが、父親の守さんをはじめ、村民ら100人以上が集まり応援していました。また、深夜にも関わらず、ジュニアの子供たちも大勢集まり応援しています。
ノーマルヒルの試合が始まる前のインタビューでは、「期待するのはメダルですけど、いつものジャンプをして楽しんで飛んでもらって、楽しんで貰えれば大丈夫です」とか「結果も大事だが、まずは会場の雰囲気だとか、オリンピックでしか感じられないものを感じ取って楽しんできてほしい」など、子供の頃から丸山選手を知っている人たちが願うのは、結果よりも初のオリンピックを楽しんで欲しいということでした。オリンピックに出るまでの多くの苦難を知っているからでしょう。
メダル確定した瞬間、PV会場では一気に沸きます。

丸山希の快挙に父・守さんも笑顔 祝福のコメント
ノーマルヒル競技が終わってから、父親の守さんは、銅メダル獲得をした丸山希さんについて、以下のように喜びを語ります。
心臓が強いなって思いました。見てるこっちの方がドキドキしたんじゃないかな。
家内が亡くなってから、多分、希は自分でやる気になったと思います。それが土台になって今があると思います。ようやくたどり着いたオリンピックで初戦でメダル取れたことが本当にうれしいことです。
丸山希さんは、ドキドキしないように、2ヶ月に一度行う長野市金箱にある「信叟寺(しんそう)」での座禅で学んだ呼吸で心を整えているそうです。
確かに、跳ぶ前にふ~っとやってますね!効果てきめんですね!
また、混合団体で銅メダルを獲得したあと、父・守さんは安堵の表情を浮かべていました。北京五輪前のけがや、大舞台でのプレッシャーを心配していただけに、無事に力を発揮できたことに胸をなで下ろした様子でした。
今度は希が得意としているラージヒルなんで、次は違う色のメダルを取ってもらえるよう、現地でしっかり応援してきます。
丸山希の原点を知る笹岡コーチの言葉
丸山希選手をジュニア時代に指導してきた、出身地・野沢温泉村の笹岡洋介コーチも、オリンピックのジャンプを見守っていました。幼いころから成長を知る存在だからこそ、丸山希選手の五輪出場とメダル獲得には特別な思いがあったといいます。
混合団体でのジャンプについては、次のように振り返ります。
混合団体戦では、トップバッターで緊張していたんじゃないかなと思いますけど、いいジャンプをして波に乗れたんじゃないかなと思います
一方で、ジュニア時代の丸山希選手については、こんなエピソードも明かしました。
本当に負けず嫌いで、男の子にまじって競い合い、負ければ悔しがって上を目指すような頑張り屋の子でした
ジュニア時代から変わらないその負けず嫌いな姿勢が、世界の舞台でのメダル獲得へとつながったのかもしれません。

兄・雄さんが語る「誇りと安堵」
オリンピックは丸山希さんが長年目標にしてきた大舞台でした。兄・雄さんは次のように語っています。
立派だと思います。十分だったと思います。目標としているオリンピック出場からメダル獲得というところまでいけたので、家族としても嬉しいですし、本人としても有意義なオリンピックだったんじゃないかと思います。
ローカルテレビインタビューにて
出場にとどまらず、メダル獲得という結果にたどり着いたことへの誇りと安堵がにじむコメントでした。家族だからこそ知る、丸山希さんが乗り越えてきた逆境と努力の積み重ねが、五輪の舞台で実を結んだ喜びが込められたコメントではないでしょうか。
丸山希の快挙が地元に与えた影響|野沢温泉ジュニアスキークラブの子供たちの声
丸山希のスキージャンプでのメダル獲得は、競技界だけでなく地元・野沢温泉にも大きな感動をもたらしました。小・中学時代に所属していた野沢温泉ジュニアスキークラブ ジャンプクラブでは、後輩たちが先輩の活躍を誇りに思いながら日々の練習に励んでいます。五輪という大舞台での成功は、子供たちにとって現実味のある目標となっています。
小学生メンバーが語る「憧れの存在」
クラブに所属する小学5年生は「アプローチも空中もきれいでとてもかっこよかったです」と話し、フォームの美しさに強い印象を受けた様子です。4年生の児童も「憧れの選手です。丸山選手を見本にして頑張りたいです」と語り、丸山希のメダル獲得が日々の練習のモチベーションにつながっていることがうかがえます。6年生からは「希さんはラージヒルが得意と聞いているので、ノーマルヒルよりも高い順位が出せるように応援しています」と、競技特性を理解したうえでの期待の声も上がっています。
中学生が抱く金メダルへの期待
中学2年生の部員は「1本目も2本目もしっかり決めてビックジャンプしたと思うんで、ぜひラージヒルで金メダルを持って帰ってきてほしい」と力強く語りました。
後輩たちは丸山希のジャンプを細かく分析し、自分たちの技術向上にも生かそうとしています。先輩の五輪メダル獲得は夢物語ではなく、努力の先にある現実的な目標であることを示しました。丸山希の存在は、野沢温泉ジュニアスキークラブの子供たちにとって大きな希望であり、次世代のスキージャンプ界を担う原動力となっています。
丸山希 地元凱旋
帰国後、地元・野沢温泉村に戻った丸山希さん。役場に集まったおよそ50人を前に、「野沢温泉に32年ぶりにメダルを持ち帰ることができて、うれしく思います」と喜びを語りました。
「遊び場のように育った野沢温泉のスキー場があったからこそ、こうしてスキージャンプに出会い、メダルまでたどり着くことができました。本当に感謝しています」と、地元への思いも口にしました。

丸山さんは、2月25日に再び日本を出発し、3月下旬までワールドカップを転戦する予定です。帰国後にはパレードも準備されているとのこと。
新しい情報が入り次第、随時更新します。
▶︎ 丸山希 地元観光情報はこちら
まとめ
丸山希のメダル獲得は、スキージャンプ界における確かな実力と継続的な努力の結晶です。これまでの大会成績やプロフィールを振り返ると、着実な成長曲線を描きながら大舞台で結果を残してきたことが分かります。ミラノ・コルティナ五輪での活躍は通過点にすぎません。今後の国際大会でもさらなる飛躍が期待されます。丸山希の挑戦は続いています。次のメダル獲得の瞬間を見逃さないためにも、今後の動向にぜひ注目してください。
▶︎ 長野県勢の五輪代表一覧はこちら
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この記事を書いた人
筆者:長野県中信エリア在住。松本・安曇野周辺を中心に、長野県にゆかりの人物情報、ドラマや映画のロケ地、観光スポットや地元グルメを紹介しています。




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