ルディック複合の山本涼太さんが、ミラノ・コルティナオリンピックで存在感を示しています。ノーマルヒルでは11位と健闘し、続くラージヒルは2月17日に控えています。ジャンプと距離走を組み合わせた過酷な競技で、どこまで順位を伸ばせるのか注目が集まっています。さらに、父が元オリンピアンであり、すでに亡くなっているという背景も大きな関心を呼んでいます。本記事では、山本涼太さんのプロフィールや戦績、強みと課題、そして父から受け継いだ思いまでを詳しく解説します。
ミラノ・コルティナオリンピックでは、個人ノーマルヒル/15位・個人ラージヒル/15位・団体スプリント/6位入賞という結果を残しました。
*最新情報は公式発表をご確認ください
*ミラノ・コルティナ五輪の長野県勢の結果をまとめています。こちらも是非ごらんください!
山本涼太とは?プロフィールとノルディック複合で注目される実力
山本涼太さんは、日本のノルディック複合界で注目を集める存在です。ミラノ・コルティナオリンピックを見据えた戦いの中で、安定したジャンプ力と粘り強い距離走を武器に着実に成長を続けています。ここでは山本涼太さんのプロフィールや競技歴、実力の背景について詳しく解説します。
山本涼太の基本プロフィール
山本涼太さんは日本代表として活躍するノルディック複合選手で、2022年北京冬季オリンピックでは、ノルディック複合男子団体で、銅メダルを獲得しています。ジャンプと距離走の両方を高いレベルでこなすオールラウンダー型の選手として評価されています。近年はワールドカップや国際大会で着実に順位を上げ、ミラノ・コルティナオリンピックでの飛躍が期待されています。特に安定感のある試合運びが持ち味で、大崩れしない点が強みです。日本のノルディック複合を担う次世代エース候補として、国内外から注目を浴びています。
競技:ノルディック複合
生年月日:1997年5月13日
出身:長野県木島平村
高校:飯山高校
大学:早稲田大学
所属:長野日野自動車
身長:169cm
結婚:現在結婚はしておらず、独身です。彼女の有無については公表されていません。
ノルディック複合を始めたきっかけ
山本涼太さんの父親も、かつて北野建設でノルディック複合選手として活躍していました。幼少期からスキーに親しむ環境で育ち、その影響を受けてノルディック複合の道へ進みます。6歳でジャンプに初挑戦しましたが、恐怖心から一度は挫折。しかし、小学4年生で本格的に競技を再開しました。
元選手の父親の存在は大きく、ジャンプと距離走の両方に挑む過酷な競技に魅力を感じながら、自然とトップレベルを目指す意識が芽生えていきました。早くから全国大会で結果を残し、将来有望な選手として育成強化の対象となっていきます。
国内大会での実績と評価
国内大会では安定した成績を残し、シーズンを通して上位をキープする力が評価されています。ジャンプで大きく出遅れないことで、後半の距離走につなげられる点が強みです。国内の強豪選手との競り合いを通して実戦力を磨き、日本代表として国際大会に挑む準備を整えてきました。堅実なレース運びが、監督や関係者からの信頼を高めています。
世界で戦うための強化ポイント
世界のトップ選手と比較すると、さらなる飛距離の向上と距離走の終盤でのスピード強化が課題とされています。特に欧州勢はジャンプの爆発力が高く、序盤で差をつけられる展開が多い傾向です。その差を縮めるため、技術改良とフィジカルトレーニングを強化しています。
日本代表としての立ち位置
現在の日本ノルディック複合チームの中で、山本涼太さんは中核を担う存在へと成長しています。経験豊富な選手と若手の橋渡し役としても期待され、団体戦での役割も重要です。安定感のある滑りは、日本代表にとって貴重な戦力です。
今後期待される成長と可能性
山本涼太さんは、ミラノ・コルティナオリンピックを通過点としてさらに高みを目指す選手です。ジャンプの精度向上と距離走のラストスパート強化が進めば、表彰台争いに加わる可能性もあります。父から受け継いだ競技への思いを胸に、世界の舞台でどこまで躍進できるかが今後の焦点です。日本のノルディック複合の未来を担う存在として、さらなる飛躍が期待されています。
山本涼太の強みと課題|ジャンプ力と距離走の分析
山本涼太さんがミラノ・コルティナオリンピックで上位進出を狙うためには、ジャンプと距離走それぞれの完成度が重要になります。ノルディック複合は前半のジャンプ結果が後半の距離走に直結する競技です。ノーマルヒルで11位という結果は、世界と十分戦える実力を示しました。一方で、ラージヒルや団体戦を見据えると、さらなる強化も求められます。ここでは山本涼太の強みと課題を具体的に分析します。
ジャンプ種目での強み
山本涼太さんのジャンプは、安定感が最大の武器です。大きな失敗が少なく、風の影響を受けにくいフォームを確立しています。踏み切りのタイミングが正確で、空中姿勢も安定しているため、常に一定以上の得点を確保できます。実際、ミラノ・コルティナ五輪でも個人ノーマルヒルでは、ジャンプでは3位、個人ラージヒルでは、136cmでトップでした。
距離走における安定感
距離走では、序盤から自分のペースを守り、終盤に粘るレース展開が特徴です。ノルディック複合は体力消耗が激しい競技ですが、山本涼太さんは大きく失速する場面が少ない選手です。集団走でのポジショニングも上手く、無駄な体力を使わない戦術を取れます。ラージヒルではジャンプ後のタイム差が鍵を握りますが、安定した持久力があれば順位を押し上げることが可能です。
山本涼太のこれまでの戦績と世界大会での成績まとめ
山本涼太さんは、国内大会から国際舞台まで着実にステップアップしてきたノルディック複合選手です。ミラノ・コルティナオリンピックを目指す過程で、ワールドカップや世界選手権など数多くの大会を経験してきました。ノーマルヒルで11位に入るなど、世界との差を縮めつつある現在地は、これまでの積み重ねの成果といえます。ここでは山本涼太の主な戦績と世界大会での成績を整理します。
ワールドカップでの主な成績
ワールドカップはノルディック複合における最高峰のシリーズ戦です。山本涼太は安定したジャンプと粘り強い距離走を武器に、着実にポイントを重ねてきました。トップ10入りにはあと一歩届かないレースもありましたが、常に上位争いに食い込む力を示しています。特にジャンプで大きく崩れない安定感は評価が高く、総合ランキングでも存在感を高めています。
2025-2026ワールドカップでは、以下の成績を収めています。
- オテパー大会 (1月11日):8位(今季最高成績)
- ルカ大会 (2025年11月/12月):12位、42位
世界選手権でのパフォーマンス
世界選手権では、各国のエースが集結する中で実戦経験を積んできました。山本涼太さんはプレッシャーのかかる大舞台でも冷静さを保ち、安定したレースを展開しています。ジャンプで中位につけ、距離走で順位を押し上げるレース運びは評価されています。世界選手権で得た経験は、オリンピックの舞台で力を発揮するための重要な財産となっています。
主要国際大会での経験と成果
ジュニア時代から国際大会に出場し、着実に実績を積み重ねてきたことも山本涼太の強みです。若い頃から海外遠征を経験し、欧州の強豪選手と対戦してきました。環境の違いに適応する力や、連戦の中でコンディションを整える能力は大きな武器です。こうした経験値の高さが、ミラノ・コルティナオリンピックでの安定したパフォーマンスにつながると期待されています。
父は元ノルディック複合選手|亡くなった父から受け継いだ競技への思い
山本涼太さんの歩みを語るうえで欠かせないのが、元ノルディック複合選手である父親の存在です。父・直鋭(なおえ)さんは、すでに亡くなっていますが、その存在は今も山本涼太の競技人生に大きな影響を与えています。ミラノ・コルティナオリンピックという大舞台に挑む今、父から受け継いだ思いが原動力となっています。ここではノルディック複合に込められた特別な意味を解説します。
父の競技歴とオリンピック出場
山本涼太さんの父親は、全日本選手権の優勝経験もあるノルディック複合で活躍したトップアスリートでした。荻原健司らが競技を広く知られる存在となった時代に第一線で戦い、厳しい代表争いを経験しています。世界の舞台に立つ実力を持ちながらも、オリンピック出場は果たせませんでした。
そのため幼い頃から山本涼太さんと弟には「お前たちはオリンピックで金メダルを取れ」と語り続けていたといいます。父が届かなかった五輪の舞台は、家族にとって特別な目標でした。その思いは山本涼太さんの競技人生にも大きな影響を与え、トップを目指す原動力となっています。
父の死が与えた影響
父・直鋭さんの死は、山本涼太さんにとって大きな転機となりました。山本さんは今も、くしゃくしゃになった一枚のちらしを大切に持っています。そこには「オリンピックで金メダルを取ってほしい」という父の言葉が記されています。最期の時に、涙ながらに書いたものだといいます。
山本さんは「父のことを思い出してしまうので、あまり見たくない」と語っています。それでも手放すことはありません。その言葉は、今も競技を続ける原動力になっています。
ノルディック複合は心身ともに厳しい競技ですが、その苦しさを乗り越える強さは、父親との記憶が支えになっているのではないでしょうか。ミラノ・コルティナオリンピックでの挑戦は、父への報告でもあります。
受け継がれる競技への情熱
山本涼太さんは、父さんから受け継いだ情熱を胸に日々トレーニングを重ねています。オリンピックという夢は、親子二代にわたる目標でもあります。ノーマルヒルで11位という結果は、その努力の積み重ねが形になった証です。これから迎えるラージヒルでも、父の思いを背負いながら全力で戦う姿が期待されています。ノルディック複合を通じて示す覚悟こそが、山本涼太さんの最大の原動力です。
ミラノ・コルティナ五輪の結果
ジャンプの瞬発力と、クロスカントリーの持久力という両方で高い能力が求められ、王者は「キング・オブ・スキー」とも呼ばれるノルディック複合が、山本涼太さんがミラノ・コルティナオリンピックに挑む競技です。ここでは大会前の評価から本番のパフォーマンス、そして今後の展望までを整理します。
*結果は、わかり次第更新します
*最新情報は公式発表をご確認ください
<※記録および順位は国際オリンピック委員会〈IOC〉公式サイト「Milano Cortina 2026」リザルトを参照>
国際オリンピック委員会(IOC)公式サイト/Milano Cortina 2026
https://www.olympics.com/ja/milano-cortina-2026。
大会前の評価と注目度
山本涼太さんは今季ワールドカップで安定したレースを重ね、日本代表の中心選手として五輪に臨みました。大きく崩れないジャンプと粘り強い距離走が持ち味で、「上位争いに絡める実力者」として評価されていました。
父が元ノルディック複合選手だったという背景もあり、精神面の強さや勝負どころでの冷静さにも注目が集まっていました。
個人ノーマルヒル✕距離10キロ【結果:15位】
個人ノーマルヒル距離10キロのノルディック複合は、「スキージャンプ(ノーマルヒル)」と「クロスカントリースキー(10km)」を同日に行い、その総合順位を争う競技です。
山本涼太さんはジャンプで安定した飛躍を見せ3位。距離走では序盤から集団の中で落ち着いてレースを進め、中盤以降も粘り強くポジションをキープしました。
最終結果は11位。表彰台には届かなかったものの、世界のトップと戦える力を示す内容でした。特にジャンプの安定感は五輪の舞台でも通用していることが証明されました。
個人ラージヒル【結果:15位】
ラージヒルはノーマルヒルより大型のジャンプ台を使用し、飛距離の差がより順位に直結する種目です。一度の踏み切りがレース全体を左右するため、高い集中力が求められます。
山本涼太さんは前半のジャンプで136.5メートルをマークし、トップに立ちました。しかし、後半の距離では思うようにペースを維持できず、徐々に順位を落として最終的に15位でフィニッシュしました。

レース後のインタビューでは、以下のように悔しさを吐露しています。
コンバインという競技ですね。1位をとって前半折り返しても、クロスカントリー走ってまでが競技ですから、中々難し展開でした。ジャンプ跳んできた選手が、クロスカントリー強い選手が多かったので、こうなるだろうなとは思いつつ、ここまで走れないかという悔しい気持ちが大きいです。
いつも、離れてもそれなりに体が復帰するが、今日はそれがなく、ずるずると後退してしまったのが、悔しいです。
チームスプリント【結果:6位入賞】信州コンビで挑んだ一戦
山本涼太さんが出場したノルディック複合・チームスプリントで、日本は6位入賞を果たしました。
チームスプリントは、2人1組でラージヒルのジャンプを行い、その後、計15km(1人1.5kmコースを5回ずつ)のクロスカントリーリレーで争う種目です。持久力と戦術が問われる、ノルディック複合の中でも見応えのある競技です。
山本涼太さんは、競技前日、「ジャンプの差つかず、クロスカントリー重視される競技なので、難しい状況だと思うが、全てをひっくるめていいレースにしたい」と意気込みを見せていました。
今大会で山本涼太さんとペアを組んだのは、長野県白馬村出身で今季限りでの引退を表明しているレジェンド・渡部暁斗さん。信州ゆかりの2人による注目のコンビが、メダル獲得に挑みました。
湿った重い雪が降りしきる中で進んだレース。後半のクロスカントリーでは、山本涼太さんはトップと7秒差まで縮める力走を見せ、続く渡部暁斗さんがさらに1秒差まで追い上げます。しかし、山本さんは、7周目の時ドイツのガイガー選手の転倒に巻き込まれるアクシデントに巻き込まれ、惜しくも6位入賞となりました。

メダルには届かなかったものの、信州コンビの意地と絆を感じさせる、記憶に残るレースとなりました。
背中を追いかけてきた暁斗さんが引退する最後のタッチまで、いい展開でやりたかったというのが正直なところですが、暁斗さんを超えられるような成績を出し続けていければいいかなと思っています。
レース後の山本涼太のコメント

長野県ゆかりの2人が並び立ったこの舞台。渡部暁斗選手から受け継がれるバトンを胸に、山本涼太選手のさらなる飛躍に期待が高まります。
まとめ
2022年北京五輪団体銅メダリストとして臨んだ今大会。父から託された思いを胸に戦う姿は、多くの人の心を打ちました。ジャンプの爆発力と安定感は世界レベルにあるだけに、距離での粘りが今後の課題といえます。
ミラノ・コルティナ五輪で得た経験は、次の国際大会、そしてさらなる飛躍につながるはずです。山本涼太の挑戦は、これからも続きます。
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この記事を書いた人
筆者:長野県中信エリア在住。松本・安曇野周辺を中心に、長野県にゆかりの人物情報、ドラマや映画のロケ地、観光スポットや地元グルメを紹介しています。



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