別所温泉の日帰り温泉と観光モデルコース決定版

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安楽寺

「信州の鎌倉」と呼ばれる別所温泉は、歴史ある温泉街と数々の名所を日帰りで楽しめる人気の温泉地です。2020年には日本遺産に認定され、「太陽の力が集まる聖地」として、近年はパワースポットとしても注目を集めています。

また、映画やドラマのロケ地としても知られ、寅さんシリーズ『男はつらいよ』や、松田龍平主演の『探偵さん、リュック開いてますよ』の舞台にもなりました。作品の世界観を感じながら散策できる点も、別所温泉ならではの魅力です。

大湯・石湯・大師湯といった外湯めぐりをはじめ、寺社巡りも充実しており、短時間の滞在でも温泉と観光の両方をしっかり楽しめます。こうした点が、別所温泉が日帰り温泉として高い人気を誇る理由といえるでしょう。

本記事では、初めて訪れる方でも無理なく楽しめる別所温泉の日帰りモデルコースと、観光をより満喫するためのポイントを分かりやすく紹介します。

別所温泉とは?信州の鎌倉「別所温泉」

別所温泉は、長野県上田市にある信州を代表する歴史ある温泉地で、日帰り観光でも気軽に楽しめるスポットとして人気を集めています。

古くから人々の疲れを癒やす湯として親しまれ、武将や僧侶など多くの人々が訪れてきました。北条氏ゆかりの寺社仏閣が多く点在することから「信州の鎌倉」とも呼ばれ、温泉と歴史散策を同時に楽しめるのが大きな魅力です。

温泉街はコンパクトにまとまっており、徒歩での散策がしやすいため、短時間の滞在でも効率よく観光できます。大湯・石湯・大師湯といった別所温泉の外湯は宿泊者以外でも利用可能で、外湯巡りと街歩きや史跡を楽しむ観光スタイルを組み合わせた過ごし方は、別所温泉ならではの楽しみ方といえるでしょう。

別所温泉の歴史と由来

別所温泉の歴史は古く、平安時代の文献(枕草子)に「七久里の湯」として登場する説があるため、平安時代にはすでに湯治場として知られていたと伝えられています。

別所温泉の魅力は、湯の恵みだけではありません。
この地には、時代を超えて多くの武将や僧侶が訪れ、温泉と信仰が寄り添いながら文化を育んできた歴史があります。

鎌倉時代には北条氏との関わりが深まり、多くの寺院が建立されたことで、現在の「信州の鎌倉」と呼ばれる景観が形成されました。温泉と信仰、文化が結びつきながら発展してきた点が、別所温泉の大きな特徴です。長い歴史の中で育まれた落ち着いた雰囲気は、現代の観光客にも強い魅力を与えています。

武将が愛した「湯治の郷・別所温泉」

戦の合間に体を癒やす湯治場として、別所温泉は武将たちにとっても重要な場所でした。

古くは平維茂(たいらのこれもち)にはじまり、平安末期、木曽義仲(源義仲)が信濃を拠点に活動していた頃、別所の湯を利用したと伝わります。

戦国時代になると、上田城主として知られる真田家もこの地を訪れます。
特に「石湯」は真田幸村ゆかりの湯として語られ、今も外湯の一つとして親しまれています。

戦乱の世を生きた武将たちが、束の間の休息を求めて湯に浸かった姿を想像すると、別所温泉の歴史がぐっと身近に感じられます。

北条氏と僧侶が築いた「信仰と文化の地」

別所温泉の寺院文化は、奈良時代の高僧・行基の伝承に始まり、平安時代には慈覚大師・円仁が北向観音を開いたとされています。
さらに鎌倉時代には、宋から帰国した禅僧・樵谷惟仙が安楽寺を再興し、別所の地に禅文化を根付かせました。
隠居後に塩田に居を構えた北条義政(塩田北条氏)の庇護のもと、こうした僧侶たちが、安楽寺・常楽寺・北向観音といった名刹、寺院の創建や再興に深く関わっています。

外湯文化が根付く温泉街の特徴

別所温泉の最大の特徴のひとつが、外湯文化が根付いている点です。大湯・石湯・大師湯といった共同浴場が温泉街に点在し、観光客も気軽に利用できます。外湯を巡りながら街を歩くことで、温泉と観光を同時に楽しめるのが魅力です。地元の人々との交流が生まれやすい点も、外湯ならではの楽しみ方といえるでしょう。

パワースポット別所温泉|日本遺産に認定されたレイライン

別所温泉がある信州上田・塩田平は、2020年に「レイラインがつなぐ『太陽と大地の聖地』」として日本遺産に認定され、太陽の力が集まる聖地とされています。夏至の日の出と冬至の日没が一直線に並ぶ「レイライン(光の線)」上に、信濃国分寺(太陽・大日如来)、生島足島神社(大地)、別所温泉が配置されており、古くから「聖地」として尊ばれてきた歴史とパワースポットとしての側面が認定理由です

「信州の鎌倉」を散策する|日帰りでも満足できる別所温泉モデルコース

別所温泉は温泉街と観光スポットが徒歩圏内に集まっているため、日帰りでも充実した観光が可能です。移動距離が短く、限られた時間でも効率よく回れる点は、日帰り温泉を目的とする旅行者にとって大きな魅力といえるでしょう。

日帰り観光コースの場合は、北向観音・安楽寺・常楽寺を観光しつつ、足湯で疲れをいやし、最後に日帰り温泉1つを楽しんで帰路につくのがおすすめです。

北向観音堂

北向観音堂は、長野市の善光寺と向かい合うように北向きに建てられています。

北向きの北向観音は現世での幸せを願い、南向きの善光寺は来世での幸せを願うとされているため、北向観音と善光寺の両方をお参りすると「両詣り」となり、現世と来世両方のご利益が得られるとされています。 

北向観音堂の歴史は古く、825年の創建です。昔から全国の人々の「厄除観音」として信仰を集め、厄除けと縁結びで商売の発展・善男善女の往生極楽を願って建てられたといわれています。仁王門から境内に入ると、木立に囲まれた境内には本堂や愛染堂があり、荘厳な雰囲気が漂う。境内には数多くの石仏や奉納物があります。

通年7時~16時(御朱印・御守の授与は8時〜16時)

北向観音。時間が無ければ、ここだけは訪れたい。
悪いところをなでると身代わりに癒やしてくれると伝わる、善光寺にもいるびんづるさん

安楽寺の国宝 八角三重塔

安楽寺 八角三重塔(国宝)
日本で唯一現存する八角三重塔で、禅宗様建築が美しい国宝です。。鎌倉時代に建立されたとされ、優美な姿が特徴。

拝観料 大人300円
     小人100円
拝観時間 3月〜10月 午前8時〜午後5時
     11月〜2月 午前8時〜午後4時

安楽寺の国宝八角三重塔
国宝 安楽寺八角三十塔
受付窓口から20分ほど歩いたところに安楽寺の八角三重塔があります。

常安寺

常楽寺の開山は別所温泉を開いたと伝えられる弘法大師である。ここは安楽寺とともに、別所三寺(安楽寺・常楽寺・北向観音堂)と呼ばれ、北向観音の本坊であり、北向観音が対となる。山門をくぐると、落ち着いた境内が広がり、静かな佇まいが心を和ませてくれる。ご本尊は『妙観察智弥陀如来(みょうかんざっちみだにょらい)』で全国的にも珍しい阿弥陀様です。

拝観料 100円
通年7時~16時(御朱印・御守の授与は8時〜16時)

常安寺

観光とあわせて立ち寄れる日帰り温泉施設一覧

歴史ある温泉に気軽に入れる点は、日帰りで訪れる方にとっても大きな魅力です。

別所温泉は、外湯文化が根付く別所温泉では、温泉街の中心大湯・石湯・大師湯といった別所温泉の外湯があります。いずれの施設も徒歩でアクセスしやすく、短時間の入浴でも満足感を得やすいため、日帰り観光との相性が非常に良いといえます。

別所温泉は、美肌の湯として知られる泉質で、弱アルカリ性の単純硫黄泉。肌にやさしくなめらかな湯触りが特徴です。古い角質をやさしく落とす作用があるとされ、入浴後は肌がしっとりと感じられるため、女性を中心に高い人気を誇ります。観光の合間に入浴することで、心身ともにリフレッシュできる点も別所温泉の日帰り温泉が支持される理由です

また、外湯だけでなく、設備が充実した日帰り温泉施設「あいぞめの湯」もあり、ゆったりと温泉で過ごしたい方にも対応できます。観光の目的や滞在時間に応じて温泉施設を選ぶことで、別所温泉の日帰り観光をより充実したものにできるでしょう。ここでは、別所温泉観光とあわせて立ち寄りやすい代表的な日帰り温泉施設を紹介します。

足湯もあるので、温泉に入る時間の無い人も別所温泉のお湯を楽しむことができます。

外湯「大湯」の特徴と楽しみ方

大湯は別所温泉を代表する外湯で、温泉街の中心に位置する最も利用者の多い施設です。共同浴場らしい落ち着いた雰囲気があり、地元の人と観光客が自然に交わる空間となっています。浴槽はあつ湯とぬる湯に分かれており、好みに合わせて入浴できる点も魅力です。別所温泉観光のスタート地点として利用する人も多く、外湯めぐりの最初に訪れることで温泉街の雰囲気を存分に味わえます。

大湯
入浴時間:朝6:00〜夜10:00
入浴料:150円
定休日:第1・3水曜日
駐車場:無し

外湯「石湯」の魅力と利用ポイント

石湯は北向観音の近くにある外湯で、参拝とあわせて立ち寄りやすい立地が特徴です。比較的こぢんまりとした施設で、静かに入浴したい方に向いています。浴室内には石造りの浴槽があり、素朴で落ち着いた雰囲気が漂います。観光の合間に短時間で利用しやすく、混雑を避けたい場合にもおすすめの外湯です。参拝後に体を休める場所としても重宝されています。

石湯
入浴時間:朝6:00〜夜10:00
入浴料:150円
定休日:第2・第4火曜日
駐車場:無し

外湯「大師湯」と周辺観光スポット

大師湯は温泉街のやや奥まった場所に位置し、落ち着いた環境で入浴できる外湯です。弘法大師ゆかりの地に近いことから名付けられており、歴史を感じながら温泉を楽しめます。周辺には散策に適した小道や史跡が点在しているため、街歩きと温泉を組み合わせた観光に適しています。観光客が比較的少なく、ゆっくりと湯に浸かりたい方に向いています。

大師湯
入浴時間:朝6:00〜夜10:00
入浴料:150円
定休日:第1・第3木曜日
駐車場:無し

日帰り温泉「あいぞめの湯」

あいぞめの湯は、別所温泉の中でも設備が充実した日帰り温泉施設です。広々とした内湯や露天風呂があり、外湯とは異なるゆったりとした入浴体験ができます。休憩スペースや食事処も併設されているため、観光の締めくくりに利用するのもおすすめです。外湯めぐりが難しい方や、快適さを重視したい方にとって、別所温泉の日帰り温泉を代表する施設といえるでしょう。

広めの無料駐車場あり

あいそめの湯
入浴時間:朝10:00〜夜10:00
入浴料:一般500円 小中学生250円 未就学児無料
休館日:第2・第4月曜日
    
駐車場:有り(無料)

別所温泉のアクセス・駐車場情報

別所温泉は公共交通機関・車のどちらでもアクセスしやすく、日帰り観光に適した温泉地です。上田市街地から近く、温泉街自体もコンパクトにまとまっているため、到着後は徒歩での観光が基本となります。ここでは、別所温泉への主なアクセス方法と、日帰り観光で知っておきたい駐車場情報を分かりやすく解説します。

電車での別所温泉へのアクセス方法

電車を利用する場合は、JR上田駅から上田電鉄別所線に乗り換え、終点の別所温泉駅で下車します。所要時間は約30分で、本数も比較的多く、日帰り観光でも利用し

路線です。別所温泉駅から温泉街までは徒歩圏内で、北向観音や外湯など主要スポットへ無理なくアクセスできます。車を使わず、ゆったりと観光したい方におすすめの移動手段です。

本数が少ないので、帰りの時間はチェックしておきましょう。

レトロでかわいい別所温泉駅。短時間停められる無料駐車場があるので、写真撮影はしておきたい。

別所温泉の日帰り観光で回る主要スポット間の徒歩所要時間まとめ

別所温泉は全体がとてもコンパクトなので、徒歩移動が可能です。
以下は観光でよく使われる目安の徒歩所要時間(大人・普通歩行)です。
坂道や石段が一部あるため、写真撮影や参拝を含める場合は+5分程度見ておくと安心

出発地到着地徒歩所要時間
別所温泉駅あいぞめの湯約7〜10分
別所温泉駅常安寺約10〜12分
別所温泉駅安楽寺(八角三重塔)約12〜15分
別所温泉駅大湯(外湯)約10〜12分
別所温泉駅石湯(外湯)約9〜11分
別所温泉駅大師湯(外湯)約8〜10分
常安寺安楽寺約5〜7分
常安寺北向観音約3〜5分
常安寺大湯(外湯)約3〜5分
北向観音大湯(外湯)約1〜2分
北向観音石湯(外湯)約2〜3分
安楽寺北向観音約8〜10分
大湯(外湯)石湯(外湯)約2〜3分
石湯(外湯)大師湯(外湯)約2〜3分

車でのアクセスと所要時間の目安

車で訪れる場合は、上信越自動車道の上田菅平ICから別所温泉方面へ向かいます。インターチェンジから温泉街まではおおよそ30分程度で、道中も比較的分かりやすいルートです。

ただし、温泉街周辺は道幅が狭いため、運転には注意が必要です。

別所温泉周辺の駐車場情報

別所温泉周辺には、観光客向けの駐車場が複数用意されています。多くの駐車場は温泉街の入口付近や別所温泉駅周辺に位置しており、車を停めた後は徒歩で外湯めぐりや寺社観光を楽しむスタイルが一般的です。

料金は1回500円程度です。(2026年1月時点)

日帰り観光で駐車場を選ぶ際のポイント

日帰りで別所温泉を観光する場合は、回りたいスポットを基準に駐車場を選ぶことが重要です。外湯めぐりや北向観音を中心に回るなら、北向観音に近い、「観音下駐車場」が便利です。

常安寺・安楽寺も巡るならば、この2つのお寺は駐車場(無料)がありますので、まず、こちらを周り、北向観音に近い「観音下駐車場」に停めるとスムースかもしれません。

観光が終わってから、大湯などで泉質を楽しみ、日帰り温泉施設「あいぞめの湯」でゆったりするコースがいいかもしれません。

混雑しやすい時間帯と注意点

別所温泉は週末や観光シーズンになると混雑しやすく、昼前後は駐車場が満車になることがよくあります。どこの観光地もそうかもしれませんが、午前中の早い時間帯に到着することをおすすめします。

また、路上駐車や無断駐車は禁止されているため、必ず案内表示に従って駐車してください。事前にアクセスと駐車場情報を確認しておくことが、日帰り観光を快適に楽しむポイントです。

別所温泉観光協会
(べっしょおんせんかんこうきょうかい)

●住所(別所温泉駅に併設)
長野県上田市別所温泉1853-3
●電話番号
0268-38-3510
●営業時間
10:00〜16:00
●駐車場
無料あり。台数が限られますので、駅利用者のみ利用可能との事ですが、長時間駐車でなければ利用させてくれます。
●HP
https://www.bessho-spa.jp/
別所温泉組合(べっしょおんせんくみあい)
●HP
https://www.bessho-onsen.com/

まとめ

別所温泉は、信州最古の温泉といわれる歴史と、外湯文化が息づく温泉街の雰囲気を日帰りで楽しめる魅力的な観光地です。

外湯や寺社仏閣は徒歩数分で巡れる規模感のため、外湯めぐりや寺社観光、食事までを無理なく組み合わせられます。計画を事前にたてれば、限られた時間でも結構高い満足感が得られるでしょう。

駐車場情報を事前に把握し、計画的に回ることで、別所温泉の日帰り観光と温泉をより快適に楽しめます。

「探偵さん、リュック開いてますよ」の世界観を楽しんだり、他の映像作品の聖地巡礼をしてもいいかもしれません。

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